批評の芸術係数

批評というより感想録です。

MonoNeonに触れた話。

きっかけはこれ。







 

 


コーリーウォンのギターはあれはあれでサウンド的にもリズム的にも聴いていて小気味良いので好きなのだけど、それはさておき。(というかまだリズムのファンキーさというものがそこまで判別できてないのだが)


で、心地いいなあと思うので他の音源も聞いて見ようと検索をかけるとこんな記事が。

 


  

現代最高のベーシスト MonoNeon とは? - 捏造日記





まずベーシストなんかい、というところにツッコミつつ内容を読んでいくとこれはただモノではないという匂い。

僕の最重要目標の一つは、作曲やベースの演奏の中で、ジョン・ケージ(現代音楽の伝説)、メイヴィス・ステイプルズ(R&B・ゴスペル歌手)、クセナキス(著名な現代音楽家)、ボビーウーマック(ソウル・R&Bの凄い人)、シュトックハウゼン(世界初の電子音楽作曲家)、アルバート・キング(伝説のブルースギタリスト)の音を可能な限り組み合わせることだ。

Interview with Dywane ‘Mononeon’ Thomas Jr by Kilian Duarte

 

 

マジ?

 

 

微分音を使った音楽はいくらかの現代音楽とこの記事でも触れられているジェイコブコリア―くらいしか聞いたことがなかったので大したことは言えないの、というかまだ聴きなれておらず審美云々のまえに「変な音」という感想が先行しがちなのだけど、MonoNeonの音楽はそういう現代音楽的な要素と対照的にリズムは心地よく、なんだかよくわからない感じになる。

 

前衛音楽的な要素をポップスに落とし込むときはどこで心地よさを担保するかっていうのが重要になってくると思うんだけど、コリア―がハーモニー的な心地よさならMonoNeonはリズム的な心地よさがキーになってる気がする。

 

youtu.be

(コリア―の音源にMonoNeonが音重ねてるやつ)

 

(ていうか微分音的なハーモニーってどうやってるんだろうな。平均律の三度堆積なんかとは根本的に違うのか?純正律の延長的な感じなのか。)

 

 

apple musicを検索してみると、その特に近年の発表ペースに驚かされる。

とりあえず最新アルバムをきいてみると

 

Put on Earth for You

Put on Earth for You

  • MonoNeon
  • R&B/ソウル
  • ¥1528

music.apple.com

 

 

めっちゃよくてビビる。

Thunder Cat的な心地よさを感じるR&Bがメインなんだけど、Sonic Youth風なラフなロック(M7)になんとなくチャイナな感じのするような珍妙なメロディの曲(M6、David Fiuczynskiの影響だろうか?)もあったり。

 

 

しばらくこの周辺を掘る生活になりそう。