"ハッピーエンド" (2017) -映画短評-
2017年、ミヒャエル・ハネケ監督作品
2018年3月28日、立川、シネマワン h studioにて鑑賞
初見。
ミヒャエル・ハネケ監督の作品自体たぶん初見。
非常に面白かった。
誰もが愛を求めている。しかしその形は様々。
直視できない現実から逃避するための、自己正当化、自殺企図、殺人。
逃避の結末は。それでも現実を見つめるためには。
memo
スクリーン越しの画面(ハムスター、母親毒殺、工事現場の事故、youtuber、海と祖父) / 大きな鳥が小さな鳥を殺す / テレビの中なら普通、目前だと / スクリーン越しに見るのは直視できない現実を見るため? / 現実 / 爺さん:体が動かない、ボケ、事実上の幽閉、スイスに行けない、自殺も失敗→共感する孫に自殺幇助 / イザベルユペール:家族と会社、ダメ息子→結婚、会社の移譲 / トマ:性癖、人を愛せない、前妻の娘の扱い→娘に見つかる、娘の自殺未遂、性癖の発散方法ができなくなる / ダメ息子:ダメ→ダメ / 幼女:父親と別れ精神を病んだ母親→毒殺、父親の性癖→自殺未遂→爺さんにはめられ自殺幇助
Q
・「移民」というテーマについて消化不良。メイドくらいしか直接的には出てこなかった気がするんだけど…
・フランスにおける黒人の扱い、彼らの文化。特にラストシーンでは明らかに差別的な扱いになっていた。パリなんかだと地区によっては普通に共存しているみたいだけど、カレーではそうでもないのかしら。それともブルジョワ階級だからか。映画とは関係ないけどフランスにおける彼ら発の文化も気になる。例えばアメリカでいうブルースやジャズみたいなものがフランスにもあるのだろうか。